一通り読みました...。ハァ?と、ため息が出てしまいます。
『流れの科学』 は分かりやすいのですが、『一般気象学』 は、何回か読まないと理解できない箇所が数多くあります。 そもそも、天気のことではなく、気象学を 学ぶために教科書的に作ってあるので、理論から説明されていて、頭の中で実際の経験や天気図などとすんなりと結びつきません。
そこで、もっと天気図が多く掲載されていて、初心者にも分かりやすい書籍を探すことにしました。
候補は、これ。
『図解早わかり お天気ブック』 馬場 邦彦 著
めちゃくちゃ分かりやすいです。
というよりも、こんな小学生向けのような本で役に立つの?! という感じです。
ただ、分かりやすい絵と簡潔な説明文があり、気象現象については一通り説明されています。 副題があり、『お天気のことがスッキリわかる』との事ですが、本当に私はスッキリしました。
もちろん、A5サイズで、158ページしかない薄い本ですから、気象予報士の勉強に必要な知識を全て網羅している訳ではありません。 けれども、本当に最低の最低限の、必要な知識は記載されていますし、なにより説明がシンプルなので、あっと言う間に全ページ読み切ってしまいます。 読みやすいので、もう一回読み返すのも 苦になりません。 そうこうしているうちに、3回は読み返したでしょうか。
すると、気象現象の全体像が、ぼんやりと頭の中に構築されます。 これがポイントです。 気象学は、現象の知見や天気図の読み方など実際の経験から、物 理や数学などの机上の理論、気象現象の理解など、幅が広く、学ぶ際の敷居の高さにも大きな差があります。 ですから、まず全体像の構築という作業がとても 大切になるのです。
昔の方々は、学校で天気図の読み方やラジオで作図の方法を学び、放課後は屋外で空を見上げながら遊び、と気象と密接な生活を送ってきましたから、その辺 りの総合的な知識と経験には事欠きません。 ところが、若い年代はその辺が全くないのです。 ですから、まず最初に簡単な本で全体像を構築するのは、とても有益なことだと思います。
私は、この本で 『ちょっと開眼した』 気持ちになりました。まさに 『目からウロコ』 です。
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