2. どういう方法で勉強すれば良いのだろう...




 気象予報になる方法は、いくつかあります。


   1.講習会に参加する方法

   2.通信教育を受ける方法

   3.書籍で独学する方法


この他にも、知り合いの気象予報士や気象官から教えてもらう。 WEBで調べたり、BBSで質問しながら学ぶ。 などもあるでしょうが、あまり一般的ではないので、この3つに絞ります。





1.講習会に参加する方法

 さらに、講習会にも大きく次の3つに分けられます。


   A.気象業務支援センターの主催する講習会

   B.民間気象会社が主催する講習会

   C.気象予報士・キャスターが主催する講習会




A.気象業務支援センターが主催する講習会


 私のお薦めは、 A. の気象業務支援センターが開催する講習会に参加する方法です。

 他の講習会に比べて、費用も手頃ですし開催回数や講習時間など必要最低限なレベルだと思います。 これと言って不満はありませんでした。

 選択した最大のポイントは、開催場所と開始時刻でした。 地方に住む私にとっては、講習会場までのアクセスが良かったのが最大のアピールポイントでし た。 当時は、地方で開催されている講習会がほとんどなく、この気象業務支援センターの会場は全国数カ所で開催されていました。 通える場所を探し、開始 時間を調べてから選びました。

 横浜の講習会場は、本当に駅前の会場で、徒歩1分足らずです。 地元の駅から始発電車に乗れば通えなくもない時間でした。 他の民間企業の講習会に参加した事はありませんが、講習内容も充分な内容だったと思います。 講師の方も気象庁勤務経験者だったりするので、不満を感じることはありませんでした。 しいて挙げるとすれば、講師の方 は、民間企業のように社会の厳しさに揉まれていませんし、財団法人が開催する講習会とのことで、合格者数など気にする必要もなく、多少、厳しさが足りなかったの で、物足りなく感じる方もいるかもしれません。



B.民間気象会社が主催する講習会


 民間気象会社は、登録されているだけでも数十社ありますが、講習会を開催しているのはほんの数カ所です。

 良い話を聞いたのは、もともと日頃から予報業務をしている予報会社が主催する講習会です。 現役予報士が講習するので内容的にも不足はなく、豊富な資料 と分かりやすい説明、合格率が競争のファクターになるので、熱心に教えてくれるそうです。 社内を見学することも出来たそうで、実際の業務を身近に感じる ことができて刺激になるそうです。
 と言っても、現在の事情は知りませんので、確認してくださいね。



C.気象予報士が開催する講習会


 気象予報士が開催する講習会の中でも、お天気キャスターが主催する講習会もありますが、講習会費も高いようですし、学ぶ内容はほとんど変わらないと思い ます。 何より、有名なお天気キャスターは、忙しくて講習会の先生をすることはないようです。 というのも、有名お天気キャスターの主催する講習会に参加して不合格になった女性が、数人、気象業務支援センターの講習会に来て、教えてくれました。 お天気キャスターと知り合いになりたい!と願う人には良いかもしれません。





2.通信教育を受ける方法


 講習会の会場は少ないので、地方から気象予報士を目指す方には『通信教育』も選択肢の一つです。

 私は、経験がないのですが、私は子供の頃に通信教育をしてまして、あまり長続きがしなかったのです。 その経験から、とうとう選択肢に入れることが出来 ませんでした。 けれども、一度だけ、どんなものなのか、資料だけは頂いたことがあります。 読んでみると、とても良い出来でした。 当時、問題集も参考書もほとんどなかった頃ですが、教科書もテストも内容としては素晴らしく充実していたと思います。

 確信は持てませんが、こちらも日頃TVやラジオなどで天気予報の業務をしている大手を選んだ方が外れが少ないと思います。 天気図や衛星画像が綺麗に印刷されているだけでも経験を養うのには良いと思います。 衛星画像で、印刷のくすみなのか、雲なのか判別つかない資料なんて、最悪ですよね。 レー ダー・アメダスが何回かFAXされまくった図だったりすると、記号の判断がつかず雨量が分かりません。





3.書籍で独学する方法


 私は、最初に独学を選びました。 もちろん、地方だったので、この選択肢が最も選びやすい、という理由もありました。

 でも、やっぱり、学校の勉強じゃないので、『楽しくやりたい』という気持ちがどこかにあったんだと思います。 学校とも仕事とも違う、趣味の延長線でどこまでできるのか、どこまで楽しめるのか...。 そんな気持ちがあったのだと思います。



 次のページから、私の方法を紹介します。

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『図解早わかりお天気ブック』
B6より一回り大きく、158ページという薄い本です。中学生ぐらいがちょうど読みやすい内容だと思いますが、 天気のしくみを俯瞰して学ぶには良い教材です。
気象学は幅広く、今自分がどの辺りを勉強しているのか分からなくなります。ですから、まずこの本で気象学の全体像を把握してから次の教本へステップアップすると、理解が早まると思います。
残念なのは、内容の割に価格が高いこと。

『最新 天気予報の技術―気象予報士をめざす人に』
副題に「気象予報士を目指す人に」とあるように、気象予報士試験を意識して作られた教材です。
基本的な物理から気象物理、実技、法規まで一応網羅されています。が、一方で一冊ですべてをカバーするのは無理なため、実技は内容が薄く、まとまり切れていません。 そのため、試験に応用問題がでると対応しきれないと思われます。

『一般気象学』(第2版)
東京大学出版会から出版された東京大学の一般教養の教科書、だそうです。内容は難しい数式や物理などが出てきますが、 すごく論理的に系統的にまとめられています。気象予報士を目指す方のバイブルと言われたりもします。とても良く まとまった素晴らしい本だとは思いますが、初めて予報士を目指す方は別の、もっと分かりやすい本から始めましょう。 そして、この本を読まなくても気象予報士には合格します。 この本はバイブルであって、分かりやすい解説書ではありません。 でも、予報士になったらぜひ手元に置いておきたい一冊です。

『百万人の天気教室』
この本も良書と言われています。早わかりブックの次に読み始めるといいでしょう。理解しやすい表現ですが、しっかりポイントは押さえて解説されています。 気象予報士試験を意識してつくられたようで、独学で勉強を始められる方に適しています。

『気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉』
気象予報士を目指す方が、気象を学ぶのが初めてのときに、最適な本かもしれません。本の目的は明確に気象予報士試験です。 ですから、簡単な分かりやすい表現で物理現象を紹介していますし、簡潔にまとめられています。 逆に、あまり深くは踏み込んでいませんし、語彙の間違いも多く、校正に時間を割いていないようです。 ただ、予報士を目指す方の最初のステップとしては分かりやすく、ページがどんどん進むので、最初の一冊としては良いかもしれません。

『気象科学事典』
気象予報士を目指すなら、何か一つ用語辞典を持っておいた方が良い。
この事典は既に絶版ですが、分かりやすくてとても良い本でした。

『平凡社版 気象の事典』
こちらも私が持ってて役に立った一冊です。上の『気象科学事典』ほど分かりやすくはないのですが、 コンパクトにまとまっているので、どこへでも持ち運びができて、時間のあるときにパラパラめくって 調べものをしました。
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