簡易的な温度計の作り方 (1)

温度とは、物の熱さや冷たさを表します。 物質がもつ熱エネルギーの一部です。 全てのエネルギーは最終的に熱エネルギーにたどり着くので、その一部である温度を正しく測ることは、物理現象を正しく理解するには最も基本的で、最も重要な手段になります。

このように、温度とは重要な現象であるため、比較的安価で精度の高い温度センサーを購入することが出来ます。

ですが、ここでは比較的高価で精度の悪い温度計を苦労してつくってみましょう。 温度とは何か、が分かるようになります。


<材料>
 ・ビン                           1個
 ・穴の開いたフタ(ゴム栓・コルク栓でもOK)    1個
 ・ストロー(ガラス管)                  1本
 ・白い厚紙                        1枚
 ・水

水を満たしたビンに、ストローやガラス管を刺したフタをする。 ストローやガラス管とフタとの間は密着されていて、空気や水が漏れたりしない状態にする。 水はストローの中の、栓より上の見やすい位置まで上がるようにする。 白い厚紙をストローの後ろに、水の高さが分かりやすい位置に接着する。

これで、ビンを温めると水が膨張してストローの中の水位が上に上がります。 そして、ビンを冷やすと水位が下がります。 正確に測れる温度計をもってきて、実際の温度を測り、厚紙に水位に目盛りと温度を記入して下さい。 これを様々な温度で繰り返すと簡易温度計が出来上がります。

この仕組みは、数日で中の水が蒸発して温度と水位の関係が変わってしまうので、ストローの中に油を1滴たらしてみてください。 少しは長持ちするようになります。

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