月がいつもより輝いて見える夜は、空気中の湿気が少なく空気が乾燥していて光がハッキリ見え、空気の温度も低いため蒸発する水蒸気も少なく、ごく小さなチリやホコリなどが舞い上がって夜空にキラキラと光の瞬きを作り出しているときです。
このような条件とは、ずばり大陸からの高気圧や移動性高気圧の勢力下にあるときです。
つまり、高気圧下にいるため湿気が少なく、大陸からの低い温度の空気が流入しており、さらに高気圧の上昇気流により小さなチリやホコリが舞い上がって星明かりや月明かりに照らされ、光の瞬きを作り出しているときです。
今後、さらに冷えてくると、次の日の朝には霜が下りている事があると言うことです。
月がいつもより輝き冷えるときは霜
季節おもしろ事典―倉嶋厚の風のたより』（倉嶋厚著）
生活に身近な気象や風土についての書籍だったら、まず最初に浮かぶのは『倉嶋厚さん』だと思います。
数多くの気象に関する出版物とその分かりやすい語りで、多くのファンを生み出しています。
この本は、読売新聞に掲載されていたコラムを再編集されたものです。
その他、この姉妹図書に、『季節よもやま事典』『季節みちくさ事典』『季節つれずれ事典』があります。
『季節よもやま辞典―倉嶋厚の辞書遊びノート』（倉嶋厚著）
『季節みちくさ事典―倉嶋厚の四季のたより』（倉嶋厚著）
『季節つれづれ事典―倉嶋厚の折々の記』（倉嶋厚著）
『天気予知ことわざ辞典』（大後美保著）
地方に残る天気のことわざを集めた辞典です。幅広く、多くの地域で取材してきたのが伺い知れます。
天気にまつわることわざを集めた書籍では、この本が一番多くのことわざを掲載しているのではないでしょうか。
著者には敬意を表します。ただ、惜しむらくは、似たようなことわざが何度も掲載されたり、現象の説明やことわざの解釈にハテナ？と思うこともしばしばあります。
『ことわざから読み解く天気予報』（南利幸著）
手軽に持ち運びできる新書本です。ことわざの背景にある気象現象を分かりやすく理論的にひも解いています。
ことわざが、単なる迷信やしつけ、言葉遊びなどではなく、背景には現象の経験則があり、物理現象があり、
物理理論で裏付けできることを分かりやすく解説しています。
