雷鳴れば梅雨明ける

毎日のように降ったり止んだりの長雨の季節。 梅雨。 特に関東以西では6月から7月の中旬までは嫌な季節である。 雨とも晴れともつかない、どっちつかずな天気が1ヶ月近く続く。 だが、梅雨も終わりに近づく頃、雨足が激しくなる時期があり、激しい雨と大量の降雨に悩まされる事になる。 梅雨前線が太平洋高気圧の湿気を大量に含んだ空気を呼び込み、一方で大陸からの冷たい空気が上層に流れ込むときだ。 太陽からの日射量が最も多くなる時期が6月7月なので、ちょうどこの頃に重なり、地表では太陽の日射で温められた空気が上層に寒気が入り込んだため、強い上昇気流が発生するようになり、雷や激しい雨が伴うことになる。 そして、太平洋高気圧からの多量の湿気が上昇気流と共に雨となり、激しさに強さや連続性が加わり、各地で災害をもたらす程の現象となる。 この時期を過ぎると、日本列島は太平洋高気圧の影響下に入り、ようやく夏本番となる。
季節おもしろ事典―倉嶋厚の風のたより』(倉嶋厚著) 生活に身近な気象や風土についての書籍だったら、まず最初に浮かぶのは『倉嶋厚さん』だと思います。 数多くの気象に関する出版物とその分かりやすい語りで、多くのファンを生み出しています。 この本は、読売新聞に掲載されていたコラムを再編集されたものです。 その他、この姉妹図書に、『季節よもやま事典』『季節みちくさ事典』『季節つれずれ事典』があります。
『季節よもやま辞典―倉嶋厚の辞書遊びノート』(倉嶋厚著)
『季節みちくさ事典―倉嶋厚の四季のたより』(倉嶋厚著)
『季節つれづれ事典―倉嶋厚の折々の記』(倉嶋厚著)

『天気予知ことわざ辞典』(大後美保著) 地方に残る天気のことわざを集めた辞典です。幅広く、多くの地域で取材してきたのが伺い知れます。 天気にまつわることわざを集めた書籍では、この本が一番多くのことわざを掲載しているのではないでしょうか。 著者には敬意を表します。ただ、惜しむらくは、似たようなことわざが何度も掲載されたり、現象の説明やことわざの解釈にハテナ?と思うこともしばしばあります。

『ことわざから読み解く天気予報』(南利幸著) 手軽に持ち運びできる新書本です。ことわざの背景にある気象現象を分かりやすく理論的にひも解いています。 ことわざが、単なる迷信やしつけ、言葉遊びなどではなく、背景には現象の経験則があり、物理現象があり、 物理理論で裏付けできることを分かりやすく解説しています。

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