3. 日焼け防止・日焼け止めクリーム




『SPF』とは?

 SPFとは、「Sun Protection Factor」の略です。 「紫外線防止係数」とでも置き換えましょうか。 「UV-B」の防止効果を表す数値ですが、大きくなるほど効果も大きくなります。
 数字は、何も塗らないで紫外線.を浴びた場合に日焼けを起こす時間を基準に、何倍の時間防止効果が現れるか、という意味です。
 例えば、SPF3 であれば、何もつけないときの3倍の時間、おなじ紫外線量を浴びても日焼けが防げるということになります。 目安として、SPF1のときには20分ぐらい。と覚えてください。

 数値が大きければそれだけ効果も大きくなりますが、SPF30を超えるとその効果の上昇が緩やかになるといわれています。

SPFレベル 使用する場面
?SPF20 日常生活
SPF20?30 通常の外出
SPF30? スポーツ、水泳、登山など





『PA』とは?

PAとは、「Protection Grade of UVA」の略で、「UV?Aの防止効果」を表した指標です。 「+」の数に応じて、3段階にクラス分けされています。 「+」が多いほど効果が大きくなります。 

PAレベル 使用する場面
PA+ 日常生活程度
PA++ 屋外で軽く運動する程度。スポーツ、レジャーなど
PA+++ 屋外で長時間活動する。海、山、スキーなど

UV?Aは、UV?Bよりも波長の長いので、健康への影響も小さくなります。 PAが大きく3段階にしか分かれていないのは、実用上、差し障りがないからと思われます。




SPF、PAは、大きい方が良いのか?

 単純に考えると、日焼け防止・日焼け予防効果が大きいクリームを購入した方が良いような気がします。 それは正解です。 費用対効果だけで考えれば、出来るだけSPFやPAが大きく、安い商品を選ぶと良いでしょう。
 ところが、計算上、SPF1が20分程度の効果と考えると、3時間遊ぶ場合でもSPFは9あれば良いことが分かります。 それよりも、実際には、水分や汗でクリームが流れ落ちるので、計算通りにはいかないことが想像されます。

 その他、皆さんの中にもいらっしゃると思いますが、クリームを塗ると肌が痒くなったり、荒れてしまったり、乾燥してしまったりする人もいます。 また、 赤ちゃんや子供にも向けの安全なクリームは、大人と同じようにはいきません。 人前に出る人は、クリームの匂いや白く残る跡が気になる方もいらっしゃるで しょう。
 SPFやPAが大きいクリームは、それだけ効果の大きい薬剤が入っています。 何らかの副作用もあることを考慮に入れて選ばれた方が良いと言えます。




クリームの選び方

  数値が大きいほど日焼け止め効果は高く、一般的には『SPF6』以下がきれいな日焼け用に、『SPF7』以上が日焼け防止用にと分類されています。 日焼 けをしたい人もサンバーン(皮膚に赤みや水ぶくれが起きる)を防ぐために、SPF1?6くらいは必要と言われています。
 一方、紫外線が特に強い場所でも、『SPF42』ぐらいで十分で、特に肌が赤くなりやすい人でも『SPF50』ぐらいで十分です。
 逆にSPFが大きすぎると、肌に負担がかかったり、白さが残ったりするので、自分の肌や生活スタイルや、外出などの状況に合ったSPF値を選ぶといいですね。

夏の晴れた海辺だと、日やけするまでに、20?25分ぐらいかかります。 SPFの値は、「SPF値×20?25分=紫外線防止の持続時間」と言い表すこ ともできます。 すると、3時間ぐらい海で遊ぶ事を考えているとすると、「3時間×60分÷20分」と計算すると、9となり、SPF10ぐらいでも十分だ と言うことが分かります。
 日焼け防止クリームは汗や水で少しずつ流れてしまうので、数値の大きさよりもこまめに塗ることが重要だと気づきます。 体に直接塗る物だから、安全なクリームを選びたいですし。




子供や肌の弱い方の選び方

 できれば、紫外線吸収剤の入っていないもの、または、カプセインした、肌に優しいタイプのものを選んでください。
 特に、お子様用のUVカットクリームは「子供用」と書かれたものを選んでください。
 女性の場合は、化粧下地にUVカット効果のあるものを選ぶとよいでしょう。




クリームの塗り方

 紫外線の強い時季や場所は、汗をかきやすかったり、水に濡れる場所だったりしますので、いつの間にかクリームが流れ落ちていることがあります。
 一度に多く・厚く塗るよりも、こまめに塗り直すのが一番です。1?2時間おきに塗りなおすことをオススメします。




紫外線吸収剤とは?

 紫外線吸収剤とは、紫外線を吸収して、熱など別のエネルギーに変換して、肌への侵入を防ぐ物質。

 原料 「オキシベンゾン」、「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(UV-A吸収剤)」や「メトキシケイヒ酸オクチル(UV-B吸収剤)」などの合成化学物質。
 長所 肌に塗った際の透明感が、散乱剤より高く、UVカット率が高い。
 短所 合成化学物質なので、肌に悪影響がある可能性もある。
 補足 吸収剤をカプセルインして肌への刺激を抑えたタイプも出てきた。




紫外線散乱剤とは?

 紫外線散乱剤とは、肌の表面で紫外線を散乱させて、肌への侵入を防ぐ物質。
 一般的には、紫外線吸収剤より刺激が少ない。

 原料 「酸化チタン」や「酸化亜鉛」などの天然化学物質。
 長所 吸収剤よりも刺激が少ない(安全性が高い)。
 短所
 散乱剤は粉末原料であり、最近は、紫外線防止効果を高めるためナノサイズに超微粒子化した粉末が使用されている。 大きさが毛穴の奥にも入りやすいため、肌のトラブルも懸念されている。
 また、散乱剤自身が紫外線により、微量の活性酸素を生成することもあり、肌への影響が懸念される。

 補足 散乱剤の方が安全性が高いと思われるのでおすすめですが、活性酸素の影響も心配なので、活性酸素消去剤(ビタミンCやE、タンニンやポリフェノー ルなど)が配合されているものを選び、健康食品を摂取して不足するビタミンを補うのが良いかと思われます。


コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://econeco.sakura.ne.jp/blog/mt-tb.cgi/507

コメントする

エプソン Endeavor AY320S インテル第2世代CPUを採用し、スペックアップしたシンプル省スペースPC Endeavor AY320S
シマンテックストア