UVBは夏に多く、日焼けの主犯です。 やけどのような炎症やシミを起こしたり、DNAを傷つけ皮膚ガンへつながる切っ掛けをつくります。 UVAはUVBほど激しくありませんが、波長が長いため、皮膚の表皮の下の真皮にまで到達し、 じわじわと組織を傷つけます。皮膚に張りがなくなり、しわができやすくなります。 紫外線を浴びるとビタミンが不足気味になるので、皮膚のハリがなくなります。 下図に人体への影響を整理してみました。
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白内障 | |||||||||||||||
目の中の水晶体というレンズが白くにごり、視力が低下してしまう病気です。 よく知られているのが加齢に
よる老人性白内障です。 この要因の一つとして、紫外線があげられています。 白内障に影響を与える紫外線は、おもにUV-Bであり、UV-Aも加わると
ダメージが大きくなります。 水晶体はたんぱく質が主成分ですが、長い年月をかけてレンズに紫外線が当たるとたんぱく質の変性が進み、弾力性や透明性が低下して白内障となります。 この白内障の予防には、サングラスが有効とされています。 |
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皮膚ガン | |||||||||||||||
健康な人であれば、DNAが傷ついても修復する能力がありますが、紫外線を浴び続けると、DNAを傷つけるだけでなく、修復能力も低下します。 また、表皮にはランゲルハンス細胞という免疫に関わる細胞がありますが、 紫外線を浴び続けるとこの細胞の機能が障害され、数も減ってしまうため、免疫がうまく働かず、異常な細胞が増えてしまいます。 これらのことから、皮膚ガンにかかりやすくなります。 |
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紫外線の良い効果 | |||||||||||||||
紫外線を浴びると、皮膚の中ではビタミンDが合成されます。 ですから、紫外線を浴びる行為は一概に否定できません。 北欧やカナダなど白人の多い国では、海岸でも公園でも日光浴がとてもポピュラーに行われています。 けれども、ビタミンDは冬の弱い太陽光線を浴びるだけでも十分な量が合成されることや、レバーや魚、卵黄、干物、干し椎茸など食事から摂取することも可能であることを考えると、健康への悪影響の方が目立ちます。 |
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日焼けの種類 | |||||||||||||||
紫外線による日焼けは、サンバーンとサンタンの2種類あります。「サンバーン」は、皮膚の炎症でヒリヒリと痛みます。 その後、痛みが治まり、皮膚が褐色に色づくのを「サンタン」と言います。 肌が褐色になると肌の中ではメラニン色素が作られています。 メラニン色素は紫外線を吸収して紫外線の悪影響を表皮で抑えることができます。 このた め、色白の人よりも色黒の人の方が強い日差しの下では、肌や体への影響を抑えることができます。
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子供への影響は? | |||||||||||||||
紫外線による皮膚の老化は10才代から始まっており、『一生の間に浴びる紫外線の半分を18才までに浴びる』と言われているので、特に子供の頃の紫外線対策が重要です 子供や赤ちゃんは、紫外線の悪影響も心配ですが、日焼け止めクリームの副作用も気になります。 現在では、UVカットウエア(加工物ではない、特殊な UVカット繊維を使ったウエアです)も市販されていますので、うまく併用することをお勧めします。 |
2. 健康への影響は?
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