1. 紫外線とは?



 紫外線は、太陽から放射される電磁波のひとつです。
 私たちが普段目にする色や光も電磁波の一つで、『可視光線』とも呼ばれています。 色の順番は、波長の長い順から 赤→橙→黄→緑→青→紫 と決まって います。 紫外線は紫の次の電磁波ですが、人間には見えないので『紫の外の光線』の意味で『紫外線』と呼んでいます。

 紫外線も色のような区分けがあり、波長の長い順から UV?A、UV?B、UV?C とされ、長波長?短波長と呼ばれています。 波長域毎に特性が異な り、波長が最も短いUV?Cは上空のオゾン層などに吸収されて、地表には到達しません。



UV-A 長波長紫外線(320?400nm) 地表に届く
UV-B 中波長紫外線(280?320nm) 一部はオゾン層に吸収され、一部が地表に届く
UV-C 短波長紫外線(280nm以下) オゾン層に吸収され、地表に届かない

 オゾン層が私たちの健康と生活を守ってくれているのです。 私たちの体に影響がある紫外線はUV?AとUV?Bという事になります。


紫外線の強さはいつも同じ?
 地球に降り注ぐ紫外線は、『季節』と『時刻』と『天気』によって強さが変化します。
 距離が離れる程、紫外線は空気中での散乱量・吸収量が増えます。 太陽の傾きが低いと大気圏に入射してから地表に届くまでの距離が長くなり、地表に到達 する紫外線は弱くなってゆきます。 つまり、季節は夏が多く、冬が少なくなります。 また、時刻では朝・夕が少なく、昼が多くなります。

 また、水蒸気は紫外線の散乱や吸収を高めるので、水蒸気が増えると紫外線は弱くなります。 つまり、曇天日や、湿気の多い薄曇りの夏の日です。
 これ以外にも、高い山に登ると通過する空気の距離が短くなり、空気が薄くなり水蒸気が減るので、1000m上昇するとUVBが10%程度増加すると言われています。


紫外線が一番強くなる季節は?
 上記のように、太陽が最も高くなる季節・時間帯に、太陽(大気圏)と地球(地表)の間の距離が短くなり、紫外線が最も強くなります。 それは、夏至の頃、6月22日頃です。 反対に、最も低くなるのは、冬至の頃、12月22日頃です。

 ところが、6月は日本では梅雨の季節なので青空が少なく、太陽の光が降り注がないので紫外線の量も減ります。 ですから、晴れ間の多い7月?8月が紫外 線に注意する季節になります。 太陽も地球に近く、太陽の傾きも高く、晴れ間も多いからです。 ところが実際には、7月、8月に負けないほど5月が多いこ とに気がつきます。 と言うのも、5月は気温も湿度も低く過ごしやすく澄みきった空のため、湿気の多い7月8月に比べて紫外線が吸収されにくく、晴れ間も 多いため、地表に到達する強さも降り注ぐ時間(量)も多くなるからです。

 紫外線対策としては、意識の低い5月頃が一番気をつけないといけない季節かもしれません。


紫外線が一番強くなる時間は?
 紫外線は、太陽の光が空気中を通過する距離で強弱が決まります。 だから、距離が長いほど弱くなり、距離 が短いほど強いままです。 では、何時頃が一番距離が短くなるかと言うと...。 ズバリ、12時です。 気温との関係はありません。 気温は2?3時頃 が一番暑くなりますが、それは午前中の熱が地面や建物に蓄熱しているからです。

 紫外線の強さは、光の強さ・太陽の熱さと同じです。 太陽が真上に来ると、さすがに「熱い!」と感じますよね。 熱さも距離に影響されてますから。 では、一番弱いのは...。 日没前と日の出後です。
 日中の10時?14時(午後2時)ぐらいは、日傘や帽子が必ず必要な時間帯です。 気をつけましょう!


曇りの日の紫外線は?
 曇天日の紫外線の強さを調査した結果があります。
 晴れ日を 100% とすると、曇天日は、60%?70%ぐらいだそうです。 さらに、雨の日は20?30%弱だそうです。 想像以上に多いと驚かれた かと思います。 20?30%はともかく、60?70%という事であれば、ほんの少し外で気を緩めれば、晴れの日と同じくらい紫外線を浴びることになると 言うこ
とです。
 曇りの日でも、紫外線対策はかわらず必要だと言うことです。
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