日がさ月がさ出ると雨

昼間、太陽の周辺や夜月の周りに、薄白色~薄黄色の光の輪ができることがあります。 これを「かさ」といい、太陽の周りのを「日がさ」、月の周りのを「月がさ」と言います。 この「かさ」ですが、巻雲(けんうん)や巻層雲(けんそううん)など雲の種類の中でも最も高度が高い部類に入る雲が太陽や月の前面に薄く覆いかかるように現れたときに見られます。 巻雲や巻層雲は、低気圧の進行方向の前面に現れ、低気圧の中心までは距離700から800キロメートルぐらいあります。 低気圧の進行速度が時速30キロとすると、早ければ23時間ぐらいで中心が通過するので、その少し前から雨が降り始めます。 ですから、日がさ・月がさがでると、次の日は雨と予想できます。
季節おもしろ事典―倉嶋厚の風のたより』(倉嶋厚著) 生活に身近な気象や風土についての書籍だったら、まず最初に浮かぶのは『倉嶋厚さん』だと思います。 数多くの気象に関する出版物とその分かりやすい語りで、多くのファンを生み出しています。 この本は、読売新聞に掲載されていたコラムを再編集されたものです。 その他、この姉妹図書に、『季節よもやま事典』『季節みちくさ事典』『季節つれずれ事典』があります。
『季節よもやま辞典―倉嶋厚の辞書遊びノート』(倉嶋厚著)
『季節みちくさ事典―倉嶋厚の四季のたより』(倉嶋厚著)
『季節つれづれ事典―倉嶋厚の折々の記』(倉嶋厚著)

『天気予知ことわざ辞典』(大後美保著) 地方に残る天気のことわざを集めた辞典です。幅広く、多くの地域で取材してきたのが伺い知れます。 天気にまつわることわざを集めた書籍では、この本が一番多くのことわざを掲載しているのではないでしょうか。 著者には敬意を表します。ただ、惜しむらくは、似たようなことわざが何度も掲載されたり、現象の説明やことわざの解釈にハテナ?と思うこともしばしばあります。

『ことわざから読み解く天気予報』(南利幸著) 手軽に持ち運びできる新書本です。ことわざの背景にある気象現象を分かりやすく理論的にひも解いています。 ことわざが、単なる迷信やしつけ、言葉遊びなどではなく、背景には現象の経験則があり、物理現象があり、 物理理論で裏付けできることを分かりやすく解説しています。

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