三味、太鼓の音が濁るのは雨の兆し

祭りが多くなる秋、三味線や太鼓の練習で響き渡る音が濁っているときには次の日に雨になることが多い。という諺です。 三味線や太鼓などの楽器は、湿度によって木や弦などが膨らんだり縮んだりするので、微妙に音色が変わります。 空気中の湿度が高ければ湿気を吸って重たくなり、低い音く濁った音となります。 反対に湿度が低ければ乾いて澄んだ音になります。 ヨーロッパで高級な楽器が多く作られ、伝統もあるのは空気が乾いているからとも考えられます。 移動性低気圧が近づいてくると南からの湿った空気が入ってくるため、雨が降る前から空気が湿ってきます。 そこで、この諺が生まれたようです。
季節おもしろ事典―倉嶋厚の風のたより』(倉嶋厚著) 生活に身近な気象や風土についての書籍だったら、まず最初に浮かぶのは『倉嶋厚さん』だと思います。 数多くの気象に関する出版物とその分かりやすい語りで、多くのファンを生み出しています。 この本は、読売新聞に掲載されていたコラムを再編集されたものです。 その他、この姉妹図書に、『季節よもやま事典』『季節みちくさ事典』『季節つれずれ事典』があります。
『季節よもやま辞典―倉嶋厚の辞書遊びノート』(倉嶋厚著)
『季節みちくさ事典―倉嶋厚の四季のたより』(倉嶋厚著)
『季節つれづれ事典―倉嶋厚の折々の記』(倉嶋厚著)

『天気予知ことわざ辞典』(大後美保著) 地方に残る天気のことわざを集めた辞典です。幅広く、多くの地域で取材してきたのが伺い知れます。 天気にまつわることわざを集めた書籍では、この本が一番多くのことわざを掲載しているのではないでしょうか。 著者には敬意を表します。ただ、惜しむらくは、似たようなことわざが何度も掲載されたり、現象の説明やことわざの解釈にハテナ?と思うこともしばしばあります。

『ことわざから読み解く天気予報』(南利幸著) 手軽に持ち運びできる新書本です。ことわざの背景にある気象現象を分かりやすく理論的にひも解いています。 ことわざが、単なる迷信やしつけ、言葉遊びなどではなく、背景には現象の経験則があり、物理現象があり、 物理理論で裏付けできることを分かりやすく解説しています。

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