太陽が真っ赤なときは日照り

日の出や日の入りの頃、太陽が真っ赤に見えることがある。 太陽の色や空の色は、実際の色が目に入っている訳ではなく、太陽から放射された光が地球上の空気層に入射して、空気の分子や水蒸気、埃などの影響で光が屈折・分散した結果として太陽や空の色が決まるのである。 光の中でも青色や紫色のように波長の短い光は屈折・分散しやすく、波長の長い赤色は影響を受けにくい。 つまり、日の出や日の入りの頃は、太陽からの光が大気層に入射してから人の目に入るまでの距離が、太陽の高度が低いために距離が長く、波長の短い光が影響を受けやすい。 このため、残った光の波長である赤色が見えやすくなる。 太陽が真っ赤に見えるということは、それだけ空気中に水蒸気や埃などが多いと言える。 つまりは高気圧の上昇気流により埃が多いのではないかと思われる。 ただし、西から移動性低気圧が近づいているときも水蒸気が多くなるため、夕焼けで空が真っ赤に染まることがある。 この辺りは、気候条件に合わせた使い分けが必要だと思われる。
季節おもしろ事典―倉嶋厚の風のたより』(倉嶋厚著) 生活に身近な気象や風土についての書籍だったら、まず最初に浮かぶのは『倉嶋厚さん』だと思います。 数多くの気象に関する出版物とその分かりやすい語りで、多くのファンを生み出しています。 この本は、読売新聞に掲載されていたコラムを再編集されたものです。 その他、この姉妹図書に、『季節よもやま事典』『季節みちくさ事典』『季節つれずれ事典』があります。
『季節よもやま辞典―倉嶋厚の辞書遊びノート』(倉嶋厚著)
『季節みちくさ事典―倉嶋厚の四季のたより』(倉嶋厚著)
『季節つれづれ事典―倉嶋厚の折々の記』(倉嶋厚著)

『天気予知ことわざ辞典』(大後美保著) 地方に残る天気のことわざを集めた辞典です。幅広く、多くの地域で取材してきたのが伺い知れます。 天気にまつわることわざを集めた書籍では、この本が一番多くのことわざを掲載しているのではないでしょうか。 著者には敬意を表します。ただ、惜しむらくは、似たようなことわざが何度も掲載されたり、現象の説明やことわざの解釈にハテナ?と思うこともしばしばあります。

『ことわざから読み解く天気予報』(南利幸著) 手軽に持ち運びできる新書本です。ことわざの背景にある気象現象を分かりやすく理論的にひも解いています。 ことわざが、単なる迷信やしつけ、言葉遊びなどではなく、背景には現象の経験則があり、物理現象があり、 物理理論で裏付けできることを分かりやすく解説しています。

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